市民健康講座

循環器病に関係する市民講座を定期的に行っております。

DVDを無料でお送りするか、YouTubeのアドレスをお送りしております。

第26回市民講座

「健康長寿のために生活習慣を再考する!」平山篤志(認定NPO法人日本血管映像化研究機構 名誉理事・複十字病院 顧問)

「血管内視鏡で観察した老化~目で見る動脈硬化」児玉和久(認定NPO法人日本血管映像化研究機構 名誉理事長・大阪暁明館病院 特別顧問)

提供ご予定  6月上旬ー

 

第26回TCIF市民公開健康講座の開催にあたって

認定NPO法人日本血管映像化研究機構を設立して早くも15年を経過しました。その間、関係各位から頂いた温かいご支援のおかげで、当初の目的に向かい順調に歩みを続け、5年前には「認定NPO法人」の格付けを認証されて活発に活動を続けております。改めて深く感謝致しております。

 TCIF市民公開健康講座もこれまで、会員の皆様をはじめ大阪府、大阪市、大阪商工会議所、大阪医薬品協会などの力強いご支援、ご後援を戴き毎回多くの方々ご参加のもと、今回で26回を数えることになりました。これまでの本講座はTCIFの年度総会の時期に合わせ、いろいろな心臓、血管の病気や診断の方法、治療まなどについて採りあげ講話をさせて頂きましたが、今回は現在社会が大きな問題として直面している難病?「老化」を主題として採りあげ「老化とは?その克服への道のり」と致しました。人の老化には種々の疾病や活力の低下とその背景に「動脈硬化」が深く係わることが知られています。「動脈硬化」は血管、血流を介して総ての臓器の機能を阻害するだけではなく、終局的には生命維持する今変的な仕組み壊し、生命を奪う人類にとって極めて厄介な天敵~仕組みとして購う事の出来ないものとある種の諦めをもって見做されてきました。しかし現代の医学はその仕組みに勇敢に挑戦し、闘おうとしています。

今回講座を担当する講話は、平山篤志(前日本大学循環器内科主任教授、大阪複十字病院顧問)と私児玉和久(大阪警察病院名誉院長、大阪暁明館病院特別顧問)が担当します。

先ず平山篤志先生(前日本大学循環器内科主任教授、現大阪複十字病院顧問)「健康長寿のために生活習慣を再考する」と題し、老化の概念とその対処法の心得の変遷について、最近の医学研究を踏まえて総論的にお話しいただきます。次いで私、児玉和久(大阪警察病院名誉院長、大阪暁明館病院特別顧問)は、常に老化の最大の背景にあると指摘されている「動脈硬化」を、世界で初めて開発に成功した汎用血管内視鏡(NOGA)を駆使して観察した「動脈硬化の実態像」をお示して、その観察を通じて老化に纏わる難病への治療法の進歩をお話したいと思います。

私どもが医者として活動をはじめた半世紀ほど以前(昔?)は動脈硬化の代表的病気とされていた「心筋梗塞」は発作を起こせば約半数の方が1~2日以内に命を落とすだけでなく、その後も殆どの人が社会的な生活を失う恐ろしい病気でした。しかしその後の目覚ましい医学の進歩によって、今では急性期の死亡率は数%となり、殆どの方を救命できるようになり、その後も元気な社会生活が送れるようになってきました。しかし「動脈硬化」を原因とするすべての病気がそのようにたやすく克服されている訳ではありません。一難去ればさらに次の難敵と取り組まなければならないのが医学の宿命であります。今でも年間1万5千人もの方が突然命を落とし、病名すら判然としないことが多い「急性大動脈症候群(大動脈が突然破れてしまう病気)」や、「認知症、脳卒中」に代表される加齢性の脳機能障害など、「動脈硬化」を背景に持つと思われる疾患については今後更なる闘いを始めなければなりません。これから本格的な取り組みが待たれる「全身血管のすさまじい動脈硬化」について最先端の画像診断法=血管内視鏡などを中心にお示し、皆様とともに考えたいと思います。この未だ闘いの途上にある「動脈硬化」について、理解を深めていただき、同時に治療法、予防法への心構えを持っていただければと考えています。

皆さん!不可抗力と諦めず、力を併せ共に闘おうではありませんか!!。

認定NPO法人日本血管映像化研究機構 名誉理事長 児玉和久

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